感震ブレーカーの補助金は「どのタイプが対象か」と「いつ申請するか」で選ぶ
公開 2026年10月6日 更新 2026年10月6日
感震ブレーカーは、大きな揺れを感知して電気を止め、地震のあとに電気が戻ったときの火災(通電火災)を防ぐ器具です。補助のある自治体は多いものの、どのタイプが対象になるかと、工事の前に申請するのか後で申請するのかが、自治体によって大きく違います。
感震ブレーカーの3つのタイプ
| タイプ | しくみ | 工事 |
|---|---|---|
| 分電盤タイプ(内蔵型・後付型) | 分電盤のセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを落とす | 電気工事が必要 |
| コンセントタイプ | コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知する。分電盤ごと止める一括遮断型と、つないだ機器だけを止める特定機器遮断型がある | 工事が必要なものと不要なものがある |
| 簡易タイプ | ばねやおもりの動きでブレーカーを落とす | 工事は不要 |
(港区・江戸川区の公式資料の分類による)
自治体ごとの違い(令和8年度)
| 自治体 | 対象のタイプ | 補助 | 申請のタイミング |
|---|---|---|---|
| 静岡市 | 分電盤タイプのみ | 費用の3分の2、上限3万円(新築は一律1万円) | 工事の前 |
| 名古屋市 | 簡易・コンセントタイプ(市が指定する5種類) | 上限3,000円まで全額(木造住宅密集地域の世帯) | 申請すると製品が届く |
| 名古屋市 | 分電盤タイプ | 木造住宅密集地域は2分の1・上限4万円、それ以外は3分の1・上限2万6千円 | 市のページで確認 |
| 新宿区 | 分電盤タイプ・コンセント型等 | 分電盤タイプは4分の3・上限6万円(住民税非課税世帯は6分の5・上限7万5千円) | 工事の前 |
| 港区 | すべてのタイプ | 工事を伴うものは上限8万円、工事不要のものは上限7,000円 | 支払いから90日以内 |
| 江戸川区 | すべてのタイプ | 分電盤タイプなどは上限8万円、簡易タイプなどは上限7,000円 | 購入の後 |
| 大田区 | 一括遮断型・特定機器遮断型 | 基準額(工事を伴う一括遮断型は8万円)までの4分の3、最大6万円 | 購入・設置の後(木造住宅密集地域の世帯) |
| 東大和市 | 分電盤・コンセント(一括遮断型)・簡易 | 4分の3、工事ありは上限6万円・工事なしは上限5,250円 | 設置の後 |
**工事の前に申請が必要な自治体では、先に取り付けると補助を受けられません。**静岡市は「必ず工事前に申請をしてください。取付後のものについては申請できません」と案内しています。電気工事店に見積書をもらい、申請して交付決定を受けてから工事を頼む順番になります。
対象地域が決まっている自治体もある
名古屋市の簡易タイプの補助や大田区の補助は、木造住宅が密集している地域に住む世帯が対象です。横浜市は、重点対策地域では器具代を全額補助し、それ以外の地域は一部を補助しています。住所が対象地域に入るかどうかは、各自治体の地図や一覧で確かめてください。
製品の選び方
簡易タイプやコンセントタイプは、一般財団法人 日本消防設備安全センターの推奨を受けた製品を補助の条件にしている自治体があります(名古屋市など)。推奨を受けた製品の仕様は、感震ブレーカーの補助と製品の比較にまとめています。
出典:総務省消防庁「都道府県・市区町村における感震ブレーカーの支援制度一覧(令和6年度)」、各自治体の公式ページ、日本消防設備安全センター(確認日 2026-10-06)
よくある質問
- どの自治体に感震ブレーカーの補助がありますか?
- 総務省消防庁が公表している「都道府県・市区町村における感震ブレーカーの支援制度一覧(令和6年度)」に、支援制度のある自治体が載っています。今年度の内容は、各自治体の公式ページで確かめてください。
- 取り付けた後に申請できますか?
- 自治体によります。静岡市や新宿区は工事の前に申請する必要があり、取り付けた後のものは申請できません。港区や江戸川区は購入・設置の後に申請します。